院長のひとりごと

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2019.12.18更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

全体的な治療の相談を希望されて患者さんがご来院されました。

初診時

レントゲン写真から左側で咬みにくいと推察し、その原因が左下にある事、全体の治療を行う前に、左右問題なく咬めるようにする事が大切であるとお伝えしました。患者さんに治療計画書を作成しました。

治療計画書

患者さんは左下へのインプラント治療をご希望されましたので、抜歯を行い、骨再生手術を行いました。その間の骨と粘膜の成熟を待つ間に、全体のホームホワイトニングを行いました。患者さんが満足される白さになったのを確認して、セラミック治療を行いました。

ホワイトニング後

患者さんにはご満足頂けたので、良かったです。CTシミュレーションを行い、手術計画書を作成しました。

手術計画書

手術内容に同意頂けたので、インプラント手術を行う事となりました。インプラント手術計画には考究用模型(スタディモデル)が不可欠です。模型を使って、手術前にシミュレーションを十分に行います。

模型

所定のポジションにインプラントを埋入するために、模型にマーキングをしていますが、実際にはこの角度で術野を捉える事は不可能です。頬粘膜があるからです。歯の上部の咬合面での中央を捉えがちですが、実際は歯肉同縁部での中央で捉えます。咬合面間でのセンターを捉えると不安定だからです。今度は実際の術野を想定して、緑星印のマーキングがどう見えるかを確認します。

模型

緑星印は実際見ると、中央には見えないことがほとんどです。咬合面でのセンターをとると、赤星印がそうであるように見えます。このように視角が変わる事でずれが生じてしまうことを避けるために十分にシミュレーションを行う事が大切であると考えています。もちろん、解剖学的な制限でポジションや軸を妥協しないといけないケースも沢山あります。今回の場合は、骨再生処置をきちんと行い、理想的にインプラント手術を行う条件を整えることができました。

インプラント術後

 インプラントの埋入本数が少なくても、難しいケースもあります。僕は症例の難易度は埋入本数に依存しないと考えています。埋入本数が増えると、術野が広がり、自由度が広がるからです。一般治療でも考える事は同じですが、一つ一つのことを大切にすることで、次が見える。一つのことを追究して、より多くの学びを得ようとする姿勢が大切であり、経験はその密度や濃度が大切であると考えています。

 患者さんは12:50にご来院され、局所麻酔とクリーニング、むし歯の修復治療を2本ほど行いました。13:25から手術を開始し、13:40には縫合終了、レントゲン撮影や術後の説明を行い、13:50には医院をお出になられました。

 患者さんには負担少なく手術を終えることができたので、よかったです。

 

投稿者: リモデンタルクリニック

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