京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
4年ほど前に、左上のブリッジが外れたと患者さんが来院されました。
手前の歯が歯肉に覆われて、このままでは使えない状態でした。保存していくには、矯正的に挺出させ、骨内の歯根部を歯肉の外に出すことが必要でした。患者さんに保存的処置の方針を説明し、同意頂けたので、矯正的挺出を行いました。
良好な結果が得られたので、ブリッジを被せていきました。
それから4年近く経ち、こちらのブリッジが脱離してきました。
矯正的挺出した歯の隣の歯が根破折してきました。残念ながら、保存的処置はできません。矯正的挺出した歯も割れてはおりませんが、最初に神経の処置をしてから40年以上経過していますので、内部吸収が進んでいました。保存できたとしても予知性は低いと判断しました。
再度ブリッジで行うことはできなかったので、患者さんにそのことをお伝えしたところ、インプラント治療をご希望されたので、治療計画書を作成致しました。
治療計画に同意頂けたので、患歯を抜歯し、骨再生処置を行いました。骨の成熟が認められたので、CTシミュレーションを行い、手術計画を作成しました。
手術計画に同意頂けたので、インプラント手術を行いました。
こちらの患者さんは、僕が副院長を務めていた時代から診させて頂いております。左下のインプラントは10年前、右下のインプラントは8年前に、僕が埋入しました。今も何事もなく経過しております。今回も、幾何学的に美しいインプラント埋入を行うことができて、歯科医師冥利に尽きます。
患者さんは8:40にご来院され、局所麻酔、クリーニング、術前の資料採取を行い、9:10に手術開始、3本のインプラントを埋入、縫合を行い、9:40に手術終了、9:50には医院を出られました。
歯を最後まで使うことをご希望されている患者さんなので、今後もご希望や患者さんの想いに寄り添っていきたいと思っています。
医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。
治療名:インプラント手術
治療内容:抜歯して骨再生後、3本のインプラントを埋入。
治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。骨再生処置、インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。治療途中は歯を入れることができませんが、ご希望でしたら、部分義歯を作成致します。
治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。
手術時間:骨再生手術約50分、インプラント3本埋入手術約40分
費用:骨再処置、診断料、手術基本料、3本インプラント埋入手術(印象、上部構造等は含んでおりません) 約70万円