京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
インプラント治療を受けられた患者さんの治療が終わりました。インプラント手術に至る詳細は2020年2月25日をご覧下さい。
インプラント埋入から3ヶ月後に仮歯が入り、かみ合わせのリハビリテーションを行いました。最終補綴は光学印象で作成しました。
今回は単冠処理しておりますが、何かあった時のことも視野に入れます。後々に連結することになったとしても大丈夫なように平行性をもってアバットメントをデザインしました。理想的にインプラントを埋入できたので、問題なく上部構造を作成できて良かったです。
初診時のパノラマレントゲン写真です。黄色矢印の歯が痛むと訴えておられ、その歯は根管治療の末、保存することができました。赤色矢印の歯は保存が難しいとは診断したのですが、治療する前から諦めることは良くないので、クラウンとメタルコアを外したあとで、判断しようと考えました。
むし歯が深く、歯質が穿孔していました。残念ですが、初見で判断した通り、やはり抜歯ということになりました。患者さんはインプラント治療を希望されたので、抜歯後骨を再生し、インプラント治療を行いました。
初診時から治療終了までの期間は1年半ほどですが、途中脳と頸椎の検査入院等で通院が空いたこともあり、インプラントの治療期間は実質10ヶ月程度です。治療終了時に初診時の写真を見比べて気づいて「口が大きく開くようになったんじゃないですか?」と伝えました。患者さんは「そうなんですよ。治療する前は大きく口を開けると痛みを感じることもあって。今はどうもなくなって嬉しいです。」とのことでした。
奥歯で咬む習慣ができたことで顎関節も落ち着いたようで良かったです。仮歯を入れて咬み合わせを作ったあとで検査入院があったおかげで、咬み合わせのリハビリテーションがしっかりできたことも功を奏したのだと思いました。患者さんもとても喜んで下さいました。
医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。
治療名:インプラント治療、CEREC治療
治療内容:左下は骨再生後、3本のインプラントを埋入。右下は抜歯して骨再生後、1本のインプラントを埋入。仮歯作成後、光学印象、セラミッククラウン装着。
治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。骨再生処置、インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。治療途中は歯を入れることができませんが、ご希望でしたら、部分義歯を作成致します。仮歯作成後は咬む感触、頬粘膜、舌に触れる感触などを慣らすためにリハビリテーションを行います。
治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。装着している上部構造はオールセラミッククラウンなので、固い物を不意に咬んだ時に割れることもあります。アバットメントをつなぐスクリューが緩むことがあります。しかし、中のアバットメントは全く無傷でいることが可能ですし、コンピューター内にデータがありますので、ご来院時には既に作成しているセラミッククラウンを装着できます。
治療期間:約10ヶ月
費用:骨再生処置、診断料、手術基本料、4本インプラント埋入手術、光学印象、4本セラミッククラウン 約150万円