院長のひとりごと

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2023.07.28更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

歯が抜けたと患者さんがご来院されました。

初診時

 患者さんは怖がりの方ではありましたが、ブリッジで対応するとなると、今後入れ歯の装着が避けられなくなる可能性がありました。怖い気持ちは重々お察しした上で、治療計画書を作成しました。

治療計画書

 将来的に入れ歯になることを受け入れることができるかと、今3本分のインプラント治療を受ける負担を天秤にかけた時に、どちらが良いかを患者さんに決めて頂きました。

 患者さんはインプラント治療を選択されたので、CTシミュレーションを行い、手術計画書を提示しました。歯が脱落したところは状況によっては骨組織再生手術が必要になる可能性がありましたが、今回は既存骨に埋入できると判断しました。

手術計画書

 患者さんは手術の日程が決まらず、4ヶ月ほど経過しました。その間に右上の奥歯に負担がかかり、フィステルができてしまったので、右上の根管治療が必要な状況になりました。インプラント手術時に合わせて根管治療を進める段取りをし、患者さんにとって負担になると判断したことは一回で終わるように努めました。患者さんは11時にお越しになり、局所麻酔後、歯のクリーニング、術前の資料採取を行いました。クラウンとメタルコア除去し、感染根管治療を行い、11:50に手術開始、12:40に縫合終了。術後の資料採取を行い、資料を見ながら術中の説明、術後の注意事項を説明し13:00には医院を出られました。

 インテグレーションを待つ2ヶ月の間に、根管治療を終え、仮歯を装着しました。その後、2次手術を行い、仮歯を適合させました。リハビリ後に光学印象を行いました。

光学印象

 自身のインプラント埋入の再評価を行い、補綴物の設計を行いました。1週間後にカスタムアバットメントとセラミックを装着しました。

術後

治療前後の比較です。左上です。

術後

右上です。

治療前後

患者さんはとても不安に感じておられたと思います。インプラント手術も「思っていたより全然楽だった。」とのことでした。右上2本の欠損が3本の欠損になりかけており、治療計画の変更を余儀なくされるところでした。患者さんが勇気を出して手術を受けて下さった事に感謝しています。患者さんはとても喜んで下さったので、良かったです。

医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。

治療名:インプラント治療、CEREC治療

治療内容:3本のインプラントを埋入。仮歯作成後、光学印象、セラミッククラウン装着。

治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。

治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。装着している上部構造はオールセラミッククラウンなので、固い物を不意に咬んだ時に割れることもあります。しかし、中のアバットメントは全く無傷でいることが可能ですし、コンピューター内にデータがありますので、ご来院時には既に作成しているセラミッククラウンを装着できます。

施術時間:インプラント3本埋入手術約50分、2次手術15分、光学印象5分。

治療期間:根管治療〜仮歯装着約1ヶ月半、インプラント手術〜終了まで4ヶ月。

費用:診断料、手術基本料、3本インプラント埋入手術、光学印象、1本セラミッククラウン装着 約120万円

投稿者: リモデンタルクリニック

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