京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
ブリッジが脱離したと患者さんがご来院されました。
⑤⑥7の延長ブリッジが脱離していました。手前の第二小臼歯は残根状態で、このままだと保存不可能でした。
ですが、歯肉縁下の歯根を縁上まで引き上げることで、保存可能になる可能性がありました。患者さんにエクストルージョン(矯正的挺出)を説明し、同意頂いたのでエクストルージョンを行いました。
エクストルージョンにより歯を保存可能な環境にすることができたので、根管治療を行ったのち、修復、補綴していきました。
治療前後の比較です。
患者さんは処置前には抜歯になると諦めておられました。励まして元気づけながら治療を進めました。患者さんはとても喜んで下さったので、良かったです。
治療概要を記載致します。
治療名:CEREC治療、エクストルージョン
治療内容:6の根管治療を行い、TEK装着。次に5のカリエス除去後、装置を接着。エクストルージョンを2ヶ月程度行いました。4には局所麻酔下で、金属製の修復物を外し、支台歯を形成し整えました。光学印象し、同日中にセラミックで修復しました。
治療に際してご理解頂いたこと:セレック治療では、局所麻酔が必要です。金属撤去時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。エクストルージョンの評価に際し、レントゲンを撮影し、客観的に評価します。
治療後にご注意頂くこと:3〜6ヶ月に1度のメンテナンスが必要です。不意に固い物を咬んだり、歯みがきがきちんとできていなくてむし歯ができたり、必要なメンテナンスの期間を超えて放置していたりするとセラミックが破折することがあります。
治療期間:4ヶ月
費用:エクストルージョン、CEREC治療(3本分)約22万円