京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
開院して12周年を迎えることができたので、スタッフとランチでお祝いしました。
今から12年前の2011年10月5日はスティーブ・ジョブズが亡くなった日だったことを最近知り、本を読んでみました。
世界のトップを走った実業家と、今の僕を重ねたい訳ではありません。そんな人でも、僕と同じような壁にぶつかっていたことも、その時に同じことを考えたことも含めて、同じ人間だったんだなぁと思います。
僕は「ハンバーグでもカレーライスでも、嫌いな人はいる。」と考えています。僕達が100点だと思うことでも、他人が60点をつける事はあります。人間なので、体調に左右される事もあります。大切な事は「出せる全力を出した。100%を尽くした。」結果だと考えています。
今の実績は、その小さな結果の積み重ねです。
僕は「あなたの歯医者さんでありたい。」というスローガンの下で、日々臨床をしています。保険治療はもちろん、インプラントや審美治療も含めて、専門性が高い治療を行っている自負があります。僕は、「奇跡の一症例でなく、それが日常である医院」を目指していて、それはこの独り言を見れば一目瞭然です。
でも、専門医等の資格は取りません。資格で治療している訳でもなく、資格が治療する訳でもないからです。漢字検定◯級、英検◯級の人よりも、漢字を知っている人も英語を分かっている人もいます。何もないからこそ、ハングリー精神が生まれ、永遠に努力できると考えるからです。
僕は30代前半までは相談することもありましたが、そのうち相談することをやめました。それは、僕の人生は誰かの人生のコピー&ペーストではないこと、僕の人生は既に他の誰かが歩んだ人生ではないので、相談しても答えを知ってる人はいないことが分かったこと、相談することで自分の人生を他責することが嫌だと思ったことが理由です。
帰る日は毎日午前3時を過ぎ、タイムカードを押してもいつも翌日の出勤時間に退勤時間が押され、また出勤時間が印字されるため、出勤時間は2度の印字でいつも読めない。休みの日は月に一度あるかないか。たまにある休みは修行先に出向いて、論文を読んだり、石膏模型で歯を削る練習をしたり。そんな風に、寝る間を惜しんで努力にまみれて歩んできた人に会ったことがない。
僕が「謙虚じゃない。」と言われることがあれば、「人のことを謙虚か傲慢か判断している時点で、その人自体が謙虚ではないから耳を貸す必要はない。僕は謙虚かどうかは分からないが、なりたい自分になる努力や自分の目標には、非常に素直であると思っている。」と答えます。
僕は、誰かのコピペの人生を歩みたくないし、自分が考えたことや感じたことが全てだと考えているので、自己啓発本は読まないようにしています。でも、中には、親や家を頼らずに本当に努力していたり、その努力の過程で心に傷をおったりしている人がいることは分かります。
開院時は、無我夢中すぎて、スティーブ・ジョブズが亡くなったことすら分かっていませんでした。それから12年経って、偉大な実業家の言葉に共感できたことが、自分自身の成長、進化だと思っています。
12年前の開院当初の気持ちで、今日も明日も明後日も、臨床を研鑽していきます。