院長のひとりごと

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2024.08.07更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。

上の奥歯が痛いと患者さんがご来院されました。

初診時

 患者さんは以前から検診で当院にお越し頂いていた方でした。その都度、「このブリッジは保険が通る設計ではあるが、力学的に負荷がかかっている。他の部分は基本的に大丈夫だが、何かあるとしたらこのブリッジでしょう。」とお伝えしていました。
 患者さんは怖がりの方なので、経過観察をしていました。痛みの原因は一番奥の歯でした。痛みを取るにはブリッジを外すしかないこと、一番奥の歯の根管治療が必要であり、1ヶ月程度はこの部分に歯を入れることができないことを説明しました。患者さんは同意されたので、ブリッジを外し、根管治療を開始していくこととなりました。
根治
 手前の支台は外す必要がなかったので、そのままにしています。根管治療を行っていくにあたり、再度同じ設計でブリッジを選択していく場合、かなり高い確率で過剰負担が理由でこの奥歯は痛むことになり、次は保存不可能となること、その時は反対側に固定を求める大きな部分義歯になることを説明しました。
 なので、怖い気持ちは重々お察しした上で、2本のみの欠損であれば、小さい部分義歯で対応できるので、保険適用なら部分義歯、保険外ならインプラントが第一選択である旨を記載して治療計画書を作成しました。

治療計画書

 将来的に入れ歯になることを受け入れることができるかと、今2本分のインプラント治療を受ける負担を天秤にかけた時に、どちらが良いかを患者さんに決めて頂きました。

 患者さんはインプラント治療を選択されたので、CTシミュレーションを行い、手術計画書を提示しました。

手術計画書

 患者さんは8:50にお越しになり、局所麻酔後、歯のクリーニング、術前の資料採取を行いました。9:15に手術開始、9:35に縫合終了。術後の資料採取を行い、資料を見ながら術中の説明、術後の注意事項を説明し9:55には医院を出られました。

 インテグレーションを待つ2ヶ月の間に、根管治療を終え、仮歯を装着しました。その後、2次手術を行い、仮歯を適合させました。リハビリ後に光学印象を行いました。

光学印象

 自身のインプラント埋入の再評価を行い、補綴物の設計を行いました。1週間後にカスタムアバットメントとセラミックを装着しました。

術後

治療前後の比較です。

術前術後

 患者さんはとても不安に感じておられたと思います。インプラント手術も「思っていたより全然楽だった。」とのことでした。患者さんが勇気を出して手術を受けて下さった事に感謝しています。患者さんはとても喜んで下さったので、良かったです。

医療広告のガイドラインに基づき、治療概要を記載致します。

治療名:インプラント治療、CEREC治療

治療内容:2本のインプラントを埋入。仮歯作成後、光学印象、セラミッククラウン装着。

治療に際してご理解頂いたこと:局所麻酔が必要です。インプラント治療では外科処置が必要です。インプラントドリリング時、歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。

治療後にご注意頂くこと:治癒は術後の患者さんの動向に依存する部分もあります。手術後2〜3時間は患部を良く冷やして頂いた方が腫れにくくなります。手術後当日は汗をかくような体を温める血行が良くなることは控えて、安静にして頂いた方が腫れにくくなります。2〜3日は腫れることがございます。装着している上部構造はオールセラミッククラウンなので、固い物を不意に咬んだ時に割れることもあります。しかし、中のアバットメントは全く無傷でいることが可能ですし、コンピューター内にデータがありますので、ご来院時には既に作成しているセラミッククラウンを装着できます。

施術時間:インプラント2本埋入手術約20分、2次手術10分、光学印象5分。

治療期間:根管治療〜仮歯装着約1ヶ月半、インプラント手術〜終了まで4ヶ月。

費用:診断料、手術基本料、2本インプラント埋入手術、光学印象、1本セラミッククラウン装着 約90万円

投稿者: リモデンタルクリニック

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