院長のひとりごと

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2024.12.18更新

京都 四条烏丸の歯科医院 RIMO dental clinicの院長 小川智功です。
他院様から保存不可能と診断され、前歯が取れたとご来院された患者さんに、保存的治療を提案し、治療を行なっていくこととなりました。

まずは矯正的挺出(エクストルージョン)装置を装着し、両隣在歯に接着させる形で仮歯をつけました。患者さんが1ヶ月半後にアメリカに出張が決まったので、それまでに固定式の仮歯まで入れれるよう頑張ることになりました。
エクストルージョン
1ヶ月後です。所定の位置まで挺出させました。今回は歯肉整形が前提でした。あまり挺出させると歯冠歯根比が悪くなることと、噛み合わせが深いため歯根に当たってくるからです。

エクストルージョン後前後の比較です。

比較歯を挺出させると歯肉も合わせて上がってきます。仮歯に歯肉が食い込んで、痛みの原因だったり、仮歯の脱離したりするので歯肉のラインに合わせて仮歯を削った結果、仮歯が短くなっていきます。
比較 エクストルージョン期間中、仮歯が取れる事は一度もありませんでした。歯肉整形を行い、固定式の仮歯を装着することになりました。患者さんは、ホワイトニングを希望されたので、アメリカ出張の前までにホームホワイトニングのマウスピースを作成しました。納得されるまでホワイトニングされたら、セラミックを被せていくことになりました。
 再度、ご来院頂いたのでセラミッククラウンを被せました。治療後です。

治療後治療前後の比較です。歯肉を整形し、左右均等な位置のスキャロップライン(弧状の放物線)を目指しました。歯肉整形のおかげで、支台歯のフェルール(歯肉縁上歯質)も確保でき、簡単に外れることがない状況にすることができました。

治療前後

通常のホワイトニングやセラミック冠の装着に比べて治療期間や費用はかかりましたが、インプラントやブリッジに比べて、治療期間も費用も圧倒的に少なく終えることができました。治療結果も含めて、患者さんはとても喜んで下さいました。

治療概要を記載致します。

治療名:エクストルージョン、CEREC審美治療

治療内容:ファイバーポストの必要性を患者さんに説明し、同意頂いた上で、歯を切削し、仮歯を装着。患者さんに形を同意して頂いた後に、光学印象と印象、シェードテイクを行いました。セラミッククラウンはいったん仮着し、実生活して頂き、装着感を患者さんに確認の後、セラミッククラウンの色や形に変更がないのを確認し合着しました。

治療に際してご理解頂いたこと:歯の切削に伴い、振動などの違和感があります。

治療後にご注意頂くこと:3〜6ヶ月に1度のメンテナンスが必要です。不意に固い物を咬んだり、歯みがきがきちんとできていなくてむし歯ができたり、必要なメンテナンスの期間を超えて放置していたりするとセラミックが破折することがあります。

総治療期間:約3ヶ月(ホームホワイトニング〜エクストルージョン〜セラミック装着)

費用:CEREC治療(1本分)約15万円 ファイバーポストによる支台築造費用、エクストルージョン、ホームホワイトニングを含む

投稿者: リモデンタルクリニック

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